精神年齢と適時教育

今回は【精神年齢と適時教育】について!

スポーツの指導現場や、学校・学習塾などの教育現場を見ていても同じように感じるものがあります。

それは、子どもたちのいわゆる『精神年齢』と呼ばれるものはまちまちであり、かつ成長において大きな影響があるものだと感じています。

例えば、精神年齢の高い子どもがいて、現段階においては彼はスポーツが上手です。すべての子どもたちに期待をかけていますが、誰が見ても特に期待ができると感じる子どもがいます。上級生と比べても、運動能力や生活面でも遜色ない、むしろ年齢を聞かなければどちらが年上かわからないといったことはよくある話です。もちろん、運動能力に関して言えば、体格的なこともありますし身体の成長の具合は個人によってそれぞれであり、どちらが良いという話はありません。メンタル面においても、どちらが良いという話をしたいのではなく、事実として差があるというお話です。

そして、最も大切なことは、学年で判断せず、精神年齢を含め実際の本人に合わせたアプローチをする必要があるということです。

より高いレベルにあるのなら、そこに合わせてあげるべきであり、メンタルが追いついていないのであれば無理に「もう○年生なんだから」と急かす必要もないということです。

子どもたちの成長には必ず、成功体験を含む自己肯定感があるべきであり、それが自信と呼ばれるものにつながります。そこへうまくアプローチするためにも、本人がどのレベルにあるのかということは年齢や学年だけで判断すべきではないと私たちは考えています。

教育の世界ではこのように発達に応じて適切な時期にアプローチすることは「適時生」と呼ばれます。
昨今の幼児教育においても、より質の高いものは「早期教育」ではなく「適時教育」という考えをしており、個々にあったペースで行われています。

スポーツも勉強も、大人からすると理想があるかもしれませんが、伸びる時期は個々で差があります。
その差はあって然るべきもので、良し悪しがあるものではありません。むしろ、どのタイミングでどんな環境でどこまで子どもの力を伸ばしてあげられるかが我々大人たちの仕事だと思います。

一人ひとりの変化を見ながら「適時性」を大切にしていきたいと考えています。

最後までお読み頂きありがとうございました。
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