コーディネーショントレーニングの有用性
コーディネーションの理論に入る前に、スポーツ科学の世界でよく使われる2つの理論についてお話しします。
①スキャモンの発育曲線
②ゴールデンエイジ理論
こちらに関してはそれぞれ、賛否両論な部分もあります。そこを踏まえたうえで、細かい話でなくザックリとわかりやすくまとめた説明をしようと思います。
①つめのスキャモンの発育曲線に関しては身体の部分のうち、神経に関わるものの方が形態的にはより早く成長するというものです。これに関連し幼児期は運動をコントロールする大脳の神経回路が発達するという趣旨のデータが多く出されており神経系を鍛えるにはより早い時期から取り組むことが良いとされています。
②つめのゴールデンエイジ理論については聞いたことがある方がほとんどだと思います。9-12歳をゴールデンエイジとし、それより前の期間をプレゴールデンエイジと説明するものを多く目にします。しかしこれら2つの理論に関しては先にも述べたように賛否両論があり近年では脳は大人になっても成長し続けるといった研究成果も出ています。ゴールデンエイジにしか伸ばせないものがあるというわけではありません。
上記2つの理論に関しては完璧ではなくとも大きな意味を持っています。事実として、神経系と身体の発達が相互に関連している年代だからこそ大切な要素があります。その時期をゴールデンエイジと考えてトレーニングしていくことは非常に有用なことです。それでは、この時期においてどんなトレーニングをすべきなのか!?コーディネーション能力の話となります。
運動神経という言葉を多くの人々が使いますが、これはどういった能力でしょうか。スポーツ科学の世界では、コーディネーション能力と呼ばれる力があります。これを以下の7つに分類するというのは旧東ドイツで1970年代に体系化されたものです。
①リズム能力
②連結能力
③変換能力
④反応能力
⑤バランス能力
⑥定位能力
⑦識別能力
それぞれの細かい説明に関しては再度またご説明します。これらコーディネーション能力の中から、運動機能上達のためにフォーカスし、必要なものをピックアップしたものをasobi+スポーツではコーディネーションと呼びトレーニングに組み込んでいます。
コーディーネーショントレーニングの中で大切なのは、「頭で考えたことを身体に伝え、動きにする」ということです。
イメージ通りに身体を動かせない状態でスポーツの上達を目指すことは難しく身体を思ったように動かせるようにするということがスポーツ上達には重要になります。幼少期の時に、どれだけコーディネーションにアプローチできたか否かで将来大きな差になります。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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