新たな教育への期待と課題 ~スポーツと教育の密接な関係~
この度、一般社団法人アソビプラスを立ち上げてから早1年が経過しました。この1年間で、新たな教育関係者の方々をはじめ、多くの方々と交流し、お話を伺う機会に恵まれました。皆さまには心から感謝申し上げます。また、これからも末永くお付き合いを、どうぞよろしくお願い申し上げます。
今回は、この1年を振り返り、私自身が「ん?」「なぜ?」と感じたことのうちの1つを綴ってみました。私が体験し、感じたことをもとに書いていますので、これが正解だとか、こうすべきだという主張をするものではありません。皆さまがこれを読んで、何か新たな思考のきっかけになればと願っています。
◆新たな学校&教育への期待と課題◆
新しい学校&教育への期待が高まっている今、教育の良好な方向性に大いに期待しています。しかし、システムやカリキュラムを変えても、教育が必ずしも良くなるわけではないという懸念も感じています。
ここで大切なことは、「スポーツと教育」が切っても切り離せない関係にあるという事実を忘れてはならないと私は考えています。スポーツを通じて子どもたちは協調性やリーダーシップなど、学校の教室だけでは学べない価値観やスキルを身につけることができます。また、発育発達の上でも「スポーツ(運動)をする!」ということは必要不可欠な要素だと思っています。
新しい教育システムや学校作りについて、書籍、動画、セミナー、現役の教育関係者の方々からご教授いただき、私自身が感じていることは、うまくいっているように見える所は地域や時代の文化に適応した教育をしているということです。
しかし一方で、新しい方法を導入しようとすると、教える立場の先生やコーチ、講師の持つ文化や価値観が異なることがあります。またはその人たちが新しい方法を取り入れる力量が伴わず、改革が頓挫するというケースも多々見てきました。
現在の日本の教育は、地域や家庭の機能が弱体化し、子どもたちが学校で過ごす時間が長すぎるという問題を抱えていると思います。新しい教育システムや学校作りを行うためには、地域や家庭の機能を強化し、教える立場の人材育成に力を入れなければならないと考えます。
北欧やオランダのように、学校の多様性が認められ、地域の文化が取り入れられ、教員教育が重視される環境を日本でも作るべきだと思います。それぞれがそれぞれに歩むことができれば、全体としての多様な教育が保障される形になるはずです。
様々な場所で様々な試みが増えるにつれ、教える立場の先生やコーチ、講師と呼ばれる大人たちが自分たちの『質』を高める必要があると、私自身も含め真剣な考察と改革が必要な時期に来ており、同時に焦りを感じています。
教育改革というものは制度改革を伴う必要があることは十分に理解していますが、子どもたちの状況を近くで観ている者としては「今、できることはすぐにして、できないことは相談して」少しでも一歩前に進む必要があると強く感じています。
【まとめ】
・新たな教育への期待が高まる中、スポーツと教育の密接な関係を忘れてはならない。
・スポーツは子どもたちに協調性やリーダーシップなど、教室だけでは学べない価値観やスキルを身につけさせる。
・新しい教育システムや学校作りには、地域や家庭の機能強化と教える立場の人材育成が不可欠。
・北欧やオランダのように学校の多様性を認め、地域の文化を取り入れ、教員教育を重視する環境作りが日本にも必要。
・教育改革には制度改革が伴うが、今できることから一歩ずつ前進していくことが大切だ。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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