「栄養学」or「スポーツ障害」を防ぐ食事の秘訣

スポーツ障害を防ぐ!子どものためのスポーツ栄養学


スポーツに打ち込むお子様を持つ保護者の皆様、日々の練習や試合で輝いているお子様の姿は、きっと心から誇らしいと感じていらっしゃることでしょう。

しかし、活躍の裏側で心配なのが「スポーツ障害」です。怪我や体調不良により、一時的にでもスポーツから離れることは子どもたちにとって大きなストレスとなります。そこで今回は、スポーツ障害を防ぐための栄養学について共有したいと思います。

◆スポーツ障害とは何か?◆

スポーツ障害は、瞬間的な力の加わりによる「スポーツ外傷」や、過度の負担が繰り返し身体にかかることによる「スポーツ障害」が主です。特に子どもの場合、成長過程にあるため関節が緩やかで、また骨端部が軟骨となっているため、過度のストレスがかかりやすいとされています。そして、それらの怪我を防ぐための大きな要因の一つが「栄養状態」です。

◆栄養と怪我の関係◆

身体は食べたものから作られます。そして、筋肉や骨などの身体組織は、タンパク質を基本としています。筋肉や骨の強度を保つためには、タンパク質やビタミンC、鉄などの栄養素が必要です。これらが足りないと筋肉や骨の質が低下し、怪我をしやすくなる可能性が高まります。

◆タンパク質の重要性◆

タンパク質は、筋肉や骨だけでなく、内臓、皮膚、髪、血液、免疫の原料、ホルモンなど、身体の至る所で必要とされる栄養素です。そのため、タンパク質を適切に摂取することは、スポーツ障害を防ぐために不可欠です。厚生労働省が推奨するタンパク質摂取量は、
①小学校高学年で40~50g
②中学生で45~55g
③高校生では男性で50~65g
④女性で45~55gです

◆糖質の取り扱いに注意◆

一方で、糖質は適量に摂取することが重要です。糖質が過剰になると、血糖スパイク(血糖値の急激な上昇)が起こり、それが原因で血流が悪化することがあります。また、過剰な糖による体内の「糖化」は、脆い骨や硬い筋肉を引き起こす可能性があります。これらはスポーツ障害を引き起こす要因となります。

◆理想的な食事とは?◆

理想的な食事とは、必要十分なタンパク質を摂り、糖質を適量に抑えることです。タンパク質は動物性・植物性ともにバランスよく摂ることが大切です。また、食事の順番に気をつけ、「野菜・きのこ類→肉魚→ごはん」の順に食べることで、血糖値の急激な上昇を防ぐことができます。

もちろん、野菜や炭水化物も必要ですが、優先すべきはタンパク質です。小食のお子様には、まずはタンパク質から摂るようにしましょう。そして、食事だけで十分なタンパク質を摂るのが難しい場合は、プロテインを活用するのも一つの方法です。

保護者の皆様、お子様の健康と活躍のために、ぜひ食事による栄養管理に注意を払ってみてください。スポーツ障害を防ぐための食事が、子どもの成長とともに未来の健康につながります。

【まとめ】


スポーツに打ち込む子どもたちにとって、スポーツ障害は大きな悩みの種です。その予防には、適切な栄養摂取が欠かせません。特にタンパク質は筋肉や骨の強度を保つために重要で、一方で糖質は適量に抑えることが大切です。理想的な食事は、必要十分なタンパク質を摂り、糖質を適量に抑えること。食事の順番にも気をつけ、野菜・きのこ類から先に食べることで、血糖値の急激な上昇を防ぎましょう。保護者の皆様におかれましては、お子様の健康と活躍のために、ぜひ食事による栄養管理に注意を払ってみてください。

最後までお読み頂きありがとうございました。
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