親子の絆を深める「母子相互作用」とは?

スキンシップから始まる親子の絆 – 母子相互作用の基礎と実践

子どもの成長にとって、親子の関係は非常に大切です。そして、この大切な関係が形成される最も基本的なプロセスを「母子相互作用」と呼びます。

0歳から12歳までのお子様を持つ保護者の方々へ、母子相互作用の重要性やその効果について解説します。

①母子相互作用の基礎
母子相互作用とは、親と子の感覚器を通じたコミュニケーションです。目、耳、鼻、舌、肌などを通して行われるこのコミュニケーションは、人類が進化の過程で獲得してきた育児のプログラムを作動させます。安心した心と体の状態が、このプロセスをスムーズに進行させる鍵です。

②生まれてすぐのスキンシップの大切さ
新生児や乳児期の母子関係は、人生の中でのさまざまな人間関係の原型となります。そのため、この時期の母子関係が確立されないと、育児は成功しません。生まれてすぐのスキンシップは、母子の絆を築くための第一歩です。

③母子間の「合図行動」と「反応行動」
母親からの「笑顔」「抱っこ」「なでる」「語りかける」などの合図行動と、赤ちゃんの「泣く」「笑う」「手足を動かす」などの反応行動が、互いに影響し合いながら絆を深めていきます。これらのやりとりは、お互いの愛情を深める基盤となります。

④父親の役割
母子関係だけでなく、父親も子育てに積極的に関わることが重要です。父子間の相互作用もまた、愛情を深めるためのキーとなります。

⑤感受期としての出産直後の時間
分娩後の1~2週間は、母親の母性を確立するための重要な期間です。一方、赤ちゃんの母親に対する愛情を築くためには、1年程度の時間が考えられています。この時期を最大限に活用することで、親子の絆を強固にすることができます。

⑥心の絆の形成
母親と赤ちゃんの間のやりとりによって、心の絆が形成されます。言葉を理解する前から、赤ちゃんは母親の愛情に応える能力が備わっています。

親子の絆は、感覚を通じてのコミュニケーションやスキンシップなどによって築かれます。この絆は、子どもの成長や健全な人間関係の形成に不可欠です。

子育ての中で、常にこの母子相互作用を意識して、お子様との関係を深めていきましょう。

最後までお読み頂きありがとうございました。
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