内なる真実の声に耳を傾ける
お正月に素敵な書籍と出会ったので今年は書籍の紹介からはじめたいと思います♪
心の奥底に潜む不安や葛藤、そして喜びや感動。それらは一見、私たち一人一人の中にだけ存在する、とてもパーソナルなものに思えるかもしれません。しかし、著名な心理学者カール・ロジャーズは、そのような個人的な感情こそが、実は最も普遍的なものだと説きます。
『カール・ロジャーズ カウンセリングの原点』は、心理学の巨人であるロジャーズの思想と人生を深く掘り下げた一冊です。この本を通して、ロジャーズの革新的な考え方と、彼が直面した内なる葛藤を知ることができます。
事実こそが真理への道しるべ
ロジャーズ自身、研究の過程で、事実を敵視し恐れていた時期があったと告白しています。しかし、彼はやがて、すべての証拠やデータは真実への道標であり、常に味方であることに気づいたのです。
彼は、事実こそが真理への道しるべであると信じ、たとえそれが自分の仮説や見解と相反するものであっても、真摯に向き合う勇気を持っていました。彼の姿勢は、研究者としての誠実さと、人間としての謙虚さを体現しています。
最も個人的なものが、最も普遍的なもの
また、ロジャーズは「最も個人的なものが、最も普遍的なものである」という洞察を示しました。私たちが最も理解されにくいと感じる感情や経験こそ、実は多くの人々の共感を得られるものなのです。
私たちが足で踏みしめる一歩一歩、眼に映る景色や人々の表情、心に去来する感情の機微。そのすべてが、人間という存在の本質を紡ぎだす糸口なのかもしれません。
ロジャーズの洞察は、自分自身と向き合い、正直に表現することの尊さを教えてくれます。私たちの内なる声に耳を傾け、その声を言葉にするとき、それは多くの人の心に響く普遍的なメッセージとなります。
人生の意味を探求するすべての人に
『カール・ロジャーズ カウンセリングの原点』は、心理学の専門家だけでなく、人生の意味を問い、自己と世界の関係性を探求するすべての人に、深い示唆を与えてくれると感じました。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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