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子どもの足を健康に育てるために知っておきたい
足育のポイント

はじめに

子どもの足の健康は、一生を通じての健康に大きな影響を与えます。足は人間工学上の傑作であり、最高の芸術作品だと言われるほど精巧な構造をしています。子どもの足を健やかに育てるための足育のポイントについてご紹介します。

足と脚の違い

まず、足と脚の違いを理解することが大切です。脚とは、二本の足の付け根から指先までのことを指します。一方、足は靴を履く部分で、くるぶしから指先のことを指します。専門的には「下肢」と呼ばれる部分です。

足の構造

足は、趾骨(指の骨)が14本、中足骨が5本、足根骨が7個、種子骨2個の合計28個の骨で構成されています。両足で56個にもなり、身体全体の骨の約4分の1を占めています。これらの骨は靱帯や関節包でがっちりとつながれ、何層にもわかれて繋がっています

足のトラブルに対する海外の取り組み

欧米をはじめとした先進国では、足に何かトラブルがあれば迷わず足専門クリニックを受診します。ドイツでは16世紀頃から足病専門医である「ポドローゲ」という国家資格があり、足全般の診療を行っています。米国でも約100年前から「ポダイアトリスト」という足病専門医の国家資格が存在し、英国、カナダ、オーストラリアなどでも同様の資格が確立されています。

年齢別の足育アドバイス

0歳:生まれた時の足形の写真を撮っておくことをおすすめします。将来の成長過程で足の状態を比較する大切な資料になります。
1歳:ファーストシューズは、立ち姿勢で足にフィットする柔らかい素材のものを選びましょう。足ゆびのマッサージで、リラックスさせるのも効果的です。
2歳:正しい靴選びとケアマッサージが保護者の重要な役目です。足の変形を防ぐために、成長に合わせた靴選びを心がけましょう。
3歳:しっかりと歩くことで土踏まず(アーチ)が形成される大切な時期です。正しい靴の履き方を教えてあげましょう。
4歳:左右のバランスを整えるのが望ましい時期です。通気性の高い素材の靴で、雑菌の繁殖を防ぎましょう。
5歳:歩く経験を増やすことが大切です。また、足の爪の正しい切り方を教えましょう。
6歳:上履き選びが重要なポイントです。外靴と同様に、足ゆびがゆったりしたものを選びましょう。

※上記の図「ウインドラス巻上げ機構」この動きが足育にとても大切です♪

足裏の感覚と脳の発達

足裏には特殊な神経が集まっており、地面の情報を読み取る機械受容器(メカノレセプター)が多数存在します。その多くが振動に敏感で、歩行時の床反力を振動として認識しています。子どもは、ハイハイ、立ち上がり、歩行を通して神経系が発達していきます。この神経発達のピークは4歳頃だと言われています。

適切な靴選びのポイント

子どもの足に合った靴選びのポイントは以下の通りです。

1.ベルトで幅がフィット調整できるもの
2.中敷きが取り出せ、足と靴のサイズがチェックできるもの
3.足の長さに合った適切なサイズのもの
4.つま先が足の指を圧迫しない形のもの
5.靴底が衝撃を吸収し、滑りにくいもの
6.足の指の曲がる位置で靴が曲がるもの
7.かかとの骨を支えるための芯があるもの
8.つま先の先端が少し反り上がっているもの

一方、硬いソールの靴、外側が補強されている靴、過度なクッションのある靴、スリッポンタイプの靴などは避けた方が良いでしょう。

おわりに

子どもの足を健やかに育てるためには、正しい知識を持って靴選びや足のケアに取り組むことが大切です。足は一生もののとても大事な財産です。皆さまの足育の参考になれば幸いです。

最後までお読み頂きありがとうございました。
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